2009年2月20日

なぜか激論。(断熱を入れる意味)

また、やっちゃった。
現場でね。
大工さんと。

自然とあちこちの現場に行くと気がつくことがある。
それは断熱の効き具合だったり
あとね。

これはわかる人にはわかるんだけど
施工した人の気持ちが伝わってくることがある。

そこでだいたい感じていた。
大工さんは怒っているなと・・・
断熱材を入れてあるのを見て
入れ方に不具合があったの。
(不具合って言う言い方が控えめ=気を使っている)

断熱材についての考え方がきちんと浸透していない。
どういう言うことかというと
今まで断熱材って入ってたらいいって言う感じ
だったわけ。
激しく言うとだけど。

それがここ最近
温熱環境のことがわかってきたことだったり
科学の進歩だったりで
どうやって断熱を施工するのがいいのかということが
はっきりしてきた。

グラスウールにしてもセルロースファイバーにしても
もちろんウールブレスにしても
素材自体の断熱性能もあるけど
最も性能を左右するのは施工の仕方だ。
ただ、どうやって施工するのがいいのかが
きちんと伝わらないというか
人間実感していないと
動かないんだな。

でね。
断熱材の入れ方を指摘されたと思った大工さん。
怒ってたわけ。
『ものを売るんなら施工方法を教えに来いっ!!』
って。
もちろん、入れ方の説明には行くんだけど
僕らは依頼があって行くようになるし・・・

もちろん入れにくいってわけじゃないんだけど
大工さんからしては
入れにくい分だけ手間賃が上がるわけじゃないのに・・・
みたいなことを。
実際はグラスウールにしてもロックウールにしても
他の断熱材もすべて
きちんと入れようとするとかなり手間がかかる。
むしろウールブレスの方が手間がかからないはず。
なのにね。

なんかね。
あんまり怒るんで僕もちょっと激しく言い返した。
怒っちゃいけんなって
思うんだけど
もちろん、仕事に対するプライドもあるし
何より目的がはっきりしてるから
誰かが怒るからとか言う理由で
いろんなことを曖昧にしたくない。

でね。
ちゃんと説明しました。
『あなたの仕事を非難しているんじゃない。
 ここで断熱材をどう入れるかで
 断熱性能が全然違うし
 入れたからにはちゃんと断熱が効いて
 お客さんに喜んでもらいたい。
 その喜びが次の仕事につながるんですよ。』
って。

あとね。
現場って
仲良くやらないといけない。
そうしないといい家ができない。
僕は仲良くするためにけんかをする。
表向きだけ仲良くするのは嫌いだし
誰かがエラッそうにしてるってのは
もっと違う。

家を造っている人は
みんな平等なんだ。
大工さんがえらいわけでもないし
設計士さんがえらいわけでもない。
元請けがえらいわけでももちろんない。
みんながいい家をつくろうとしている仲間なんだ。

そのことを忘れちゃうんだな。
どうしても目の前の現実に追いかけられちゃって。
もちろん。
誰かがイニシアティブをとるってのはいる。
でも立場は平等。

でね。
ときには
『お前が入れろ』
なんて言われることもある。
そんなことは珪藻土を売り始めた頃さんざん言われた。
『こんな塗りにくい壁はいらん。 
 どうやって塗るんか教えてくれ。
 そんなに塗りたいんならお前が塗ればええんじゃ。』
そんな風に言われた。
結局、それでほんまに自分で塗りだしたんだ。

嘘のようなほんまの話。

だから別にびっくりもしないし
逆に
断熱の施工班をつくってもいいんだ。
断熱もプロが入れた方が安心なら
僕らが施工をしてもいい。
でも
それが価値だと思うんだ。
見えないところをいかに良くしておくか
それが信用。
そこをなんにも言わなくてもちゃんと入れてくれる。
そんな大工さんにみんな頼みたいと思うんだ。

そんな話を大工さんとしたな。
もちろん、僕らが施工班をつくってもいいんだけど
そうしたら施工費を頂くようになる。
でもね。
それって
僕らはありがたいこと。
どんなことであれ
手間がかかることだから
僕らは手間賃が頂ける。
手間がかからない工事になることで
いろいろなありがたみが減っちゃったと思うんだ。

これからは
いかに雇用を作り出すかって時代だから
手間がかかった方がいいんだ。

ウールブレスを入れる仕事。
この間は尾宮建築さんとやったけど
すごい楽しかった。

やっぱりウールブレスも
エコ・クィーンと通じる。
入れすぎたからもったいないなんてことはないんだ。
入れたら入れただけ効くもんね。

それに
入れて行くにつれて
寒さが和らいでくる。
あれって嬉しい。
僕らがエコ・クィーン塗るときもそう。
塗るところが広がるにつれて
部屋の感じが変わってくる。

ぜーんぶ体験してほしいのにな。
決して
大工さんが悪いわけじゃないんだ。
冷たい材料を使ってきたこと
それが問題だと思うんだ。

だって今までの断熱材って
入れただけで寒さが和らぐなんて
なかなかないと思うんだ。
なかったからどんな風に入れても一緒みたいに
なってきたんだろうなぁ。

木だったり土だったり紙や石まで
きちんと気持ちのある材料を使っているのと
もうけのためにつくられた建材を使うのと
いろんなことが変わってきたんだと思う。

これから
いろんなことが
見直され
仕事って意味も変わってくるんだろうな。

それとね。
きっと監督びっくりしたと思うんだ。
僕がいきなり怒鳴りそうになってるし
実際怒鳴っちゃったし。
もちろん、大工さんの方が先に怒ってたんだ。
(こんなのは両成敗だけどね。)

でも。
これもちゃんと意思の疎通をするための方法なんだ。
まだ、僕は他の方法を勉強中。
やっぱり怒っている人と話してるとこっちも熱くなっちゃう。
それも
あくまで目的と想いを伝えるため。
怒鳴ったことはちゃんと謝れたし。
少し意思の疎通できたかな。
あとは実際に現場で断熱材を入れに行こうと思う。

僕が言ってるのは
口だけじゃないんだ。
いい家をつくるためにどうしても必要なことだし
そのために仕事が楽しくあるってこと
すごく大切。

正直、
この間あのウールブレスを入れてあるのを見て
すごく寂しかった。
いろんな想いが伝わってきた。
でも、家って良くなるんだよなぁ。
気持ちでつくると良くなるんだよなぁ。

一歩入ると
伝わってくるものがある。
家を造って
一歩入ると
いろいろ伝わってくる。

僕らはその一歩めに
うれしさを気持ちよさを感じてほしい。



コメント

本物を説明できる喜びと、説明そのものはすごくシンプルですよね。

しかし、相手への伝わり方には千差万別になってしまう・・・。

世間は、あまりにもたくさんの情報量を消化し切れていないのでしょうね。

でも我々は一歩前に行っていますよね。体験できているから。

この体験談は何よりも強い!

頭で理解してもらうより、体感してもらいましょう。

ありがとうございます。ほんまに体験に勝る説明は無いですよね。これからも体当たりで生きます。よろしくお願いします。