2008年6月24日

デメリット。


先日のセミナー。

最終の講演者である私の説明。

終わった後に嫁さんが言った。


デメリットも伝えた方が良かったんじゃないん?


あー。忘れとった・・・。


ということで私は

デメリットを付け加えにもう一度演台の方へ向かった。

色むら、割れ。

これらに対してエコ・クィーンと佐野の名水は

無防備だ。


割れに対しては

下地のボードをしっかりと固定すること

目地処理を入念に行うことでほぼ無くすことが出来る。


セミナーに参加されていた他の左官屋さんからも

割れに対しては無垢の柱じゃなく集成材ならほとんど割れんよ。


って教えていただいた。


割れちゃいけんの?


柱だって梁だって生きとるよ。

約10センチの柱が1ミリ痩せることぐらい

当たり前のことナンよ。

1%の収縮。


90センチか1.8メーターごとにほとんど柱って有るよね。

1ミリずつ痩せたらどっかにしわ寄せ行くよね。

それはいけんことじゃなく。

当たり前のことナンよ。


うちの嫁さんだって

きっとしわも増えるだろうし

僕も髪が薄くなるかもしれない。


それは当たり前の経年変化。

割れにくいようにベストを尽くして

後割れるんは仕方ないんじゃないん?


割れない壁を作るために

多くのメーカーはボンドで固めた壁にします。

ほんまにそんな対処でええの?

割れにくくなっても

呼吸性は落ちる。


エコ・クィーンと佐野の名水のメーカーである

日本ケイソウド建材は呼吸性が一番として

割れに対しボンドで防ぐと言うことは

していない。


色むらについても

クロスではもちろん色むらはない。

多くおメーカーさんで

色むらのないのは色の付いた粉をボンドで固めた。

ボンドが透明になると色が残る。

そう言うイメージだ。


四国化成さんの製品の一番のメリットは

多くの色があり色むらが出にくいことだ。


この仕事をやり始めたときに

設計士さんに言われた。

『四国化成さんが一番きれいな色が出る。

 あのメーカーは僕のためのオリジナルの色を作ってくれた。』


あーそうですか。

それは設計士さんの作品のための色であって。

お客さんの住み心地や安全のための配慮ではない。

あくまで

設計士さんのための製品作り。

工務店さんの左官屋さんの

クレームを減らすためのもの作りなのよ。


誰のための家ナンよ。

施主と呼ばれる建築主が

勉強しとかんとクレーム対策がメインの家作りになる。


あの頃からおかしい。おかしい。

と思い続けてきたけど

やっぱりおかしいじゃろ。


日本ケイソウド建材は言う。

色むらを減らすには

呼吸性を落としたらええんよ。

性能が低くなれば色むらも減る。


色が気になったり

割れが気になるんだったら

クロスにしたらええんよ。

ボンドで固めた聚楽壁ぬっとったらええんよ。


それでもって気がつく。

3年くらいして気がつく。


クロスでもつなぎ目が見えてくるんじゃなって。

クロスでも下地が動いたら割れてくるんじゃなって。

クロスは湿気が高いと剥がれてくるんじゃなって。

聚楽壁塗ったけど調湿してくれてないんじゃなって。

ナンのための塗り壁なんじゃろって。


人間失敗して成長するって言うけど

その家を建てて、

30年経って考えたって遅いんよ。

だってもう人生大半終わってるんだから。


子供が育つその期間。

夫婦で過ごす時間。

それぞれ居心地のいいリビングで思い出を作って欲しいんよ。


正直、僕は実家が嫌いなの。

暑くて寒くて、じめじめしてて。

湿度なんて冗談じゃなく80%以上。


15年前に家を出て

実家に泊まった覚えは一度か二度。

ビールのんで

酔いが覚めるまでいた程度。


気は強かったけど

鼻炎がひどかった僕には

家は居心地の悪いところだった。


賃貸の家にはない。

居心地のいい実家を作ると

みんな自然と帰りたくなるんじゃないかな。


昨日、タウンハウスさんのチラシ配りをしに行ったんよ。

郵便受けに入れていくわけ。

大東建託だったりコーポだったり。

昔の雇用促進みたいな所だったり。


あれはいけんよ。

区切られとるけど

人のための空間じゃない。

僕も昔お菓子のカンカンでカブトムシかったけど

あんな感じ。


きっとカブトムシは足が滑ってかしゃかしゃ言うカンカンは

住み心地悪かったと思うで。


よくさ。

犬を家の中で飼っていて。

犬がフローリングの上をまともに歩けないの。

つるつる滑っちゃって。

何かあれなんかもかわいそうだよね。


だいたいその犬腰が抜けちゃってるの。

みんな自分の家はしっかり勉強して建ててよ。


正直、無理して珪藻土にせんでもええんよ。

色が大切なら

建材屋さんかホームセンターで売っとる珪藻土かクロスにして。

うちのんが

大切にしとんは

そこじゃないけん。


僕はクレーム怖ないけん。

あんたが気がついてないケン

クレームにするんじゃケン。

話せば分かるし。

分かったらちゃんとそこも含めて

好きになってもらえると信じとるケン。


だって今までも

たいていそうしてきたモン。


それでもお客さん気がついてくれんのんだったら。

許してもらえんのんだったら?


そんなの他の壁に塗り替えたらええが。

クロスに張り替えたらええが。

分からんのんだったら

それでええんよ。

コメント

先日のセミナーはお疲れ様でした。
以前、メール送ったけど届いてなかったらすいません。
改めて、参加できなくてすいません。それと、晩飯ありがとうございました。

さて、このブログのコメントです。
森本さんの言う事に共感します。「形あるものはいつか壊れる」大げさですが、「命あるものは必ず・・・・・」です!
それが「自然の摂理」というものだと考えます。これに逆らって物事を進めても将来はかならず「歪み」がでますよね。

住宅に例えると、「新建材」がまさにそれです。
建ったときはすごくきれい、でも、経年劣化は激しい。そして、「メンテナンス」が困難。
まさに、「自然の摂理」に逆らうものですね。
生きてるものは、曲がって当然、ちじんだり伸びたりも当然。
だからこそ、「尊くて面白くて大事」にしたくなるのだと思います。

あまりにも「リスク回避」をしたがる人々が多い中で、私(私たち?)は逆行しているように思う人がいるかも知れません。でも、それは「逆行」ではなくて、「当たり前」にしようとしているだけです。

昨今、「自然素材」を唱える会社は多いですが、これは、取り立てていう事ではなくて、私にしてみれば「あたりまえ」の事です。

今、ものすごく反省している事があります。
自宅を7年前に新築しましたが、新建材の家です。そのときは、いろいろ事情があって、これに決めざるを得ない状況でしたが、やはり経年劣化が気になります。特に、内装関係。

ですから、お客さまには自分の経験を活かせての話ができますが・・・・。

これからも、自分の思いや考え方を変えないで頑張ってください。(変わるはずもないか)

必ず、共感してくれる人はいますので・・・・・・・。

以上です。これからも宜しくお願いします。
                    「うっとおしく熱い男 目崎より」

勇気のもらえるコメントありがとうございます。
マジ熱い。
いいですよ。目崎さん。最高!
失敗は成功の元ですよ。

自宅での失敗が
お客さんへの共感を呼びます。
失敗の多い人ほど共感する仲間も多い。
応援してくれる人も多い。

僕も多くの人に支えられていると言うことは
多くの失敗をしてきたと言うことですよね。
失敗しても良かった。

さらに熱いの。
今いろいろ感じているのは
お客さんの要望ってことの危なさ。

本当は要望ではなく
予算的な希望が要望と呼ばれていることが多いように思います。

住み始めてから良かったと思える提案を出来るよう
これからもやっていきます。

よろしくお願いします。

※「予算的な希望が要望と呼ばれる」事について

お客さまの要望は様々ですが、以前私が取ったデータによる「お客さまの家へのこだわり」は、
1)価格
2)外観デザイン
3)性能
となってました。
以前は、「良いものは高いのは当然」「良いものだと高くても必ず買っていただける」という考えがあって、一心不乱に設計や現場、商品開発に打ち込んでいました。でも、営業の分野に足を踏み込んでから少し考えが変わりました。変わったというよりも、さらに深く考えるよになったのです。
それぞれの分野で、それぞれの人がその道で一生懸命やるわけですが、大事なのは「すべての分野を理解してバランス良い仕事」をやる事だと考えています。
それは、営業・設計・現場そしてお客さまとのコミュニケーション全てです。プロならこうでなくては!
これは大変な仕事ですよ!でもやりがいはある。

現在も、「良いものは高いのは当然」「良いものだと高くても必ず買っていただける」という考えはありますが、企業努力は必要ですし、重要なのは「自社や自分の考えに賛同していただけるお客さまを見つける」事だと思っています。
そこに必要なのは、「ブランドイメージ」です。「付加価値」です。
「高価でもぜひ欲しい」「この会社なら、この人ならわかる」といった部分です。
地道な活動は必ず報われます。賛同して頂ける人は必ずいると信じています。
今は困難だけども、将来は必ず森本さんの「珪藻土」を私は使わせて頂こうと思っているように・・・・・・・。

                                 めさき

おっしゃるとおりです。
今、住宅に求められている価値は物としての価値と
時間としての価値だと思います。
家がどのくらいの期間きれいな状態であるかと言うこと。
どのくらい魅力が増していくか。
それとそこで過ごす時間にいくら払えるかと言うこと。
また、それ自体どのくらいうれしいことかと言うこと。

これはホテルの宿泊代に似ていると思うんです。
お客さんが満足度に対して高いとか安いとか思うと思う。
これって大切ですよね。

ラッフルズホテルに泊まりたいと思っている
もりもとでした。

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