2008年2月15日

穏やかに生きる。

仕事の行き帰りに職人と話をする。 
いろんな話をする。 
昨日は宗教の話。 
お坊さん。 
いろんなお坊さんがいる。
もちろんここでは本物のお坊さんの話。 
徳を積んだお坊さんはすごく穏やかだという。 
なぜ過去のブログを呼んだお客さんは僕のことを熱い人という。 
そう言われることが多い。 
熱いかどうかは分からんけど 結構気性は激しい方だと思う。 
今の僕は決して穏やかとは言い難い。
 かくいう僕も穏やかでいたい。 
お金が大変というわけではないけど・・・。 
常に仕事とお金に追いかけられている気がする。 
いくらのお金があったら追いかけられなくなるのだろう。 
『いくら持っててもお金に縛られる人は縛られるんじゃないかな。』 
50を過ぎただろうか職人にそう言われた。 
そう。 
お金を持っていなくても縛られない人は全く縛られない。 
じゃなに? 
そう。 
穏やかに生きよう。
ほんとのことを言うと家なんて立派じゃなくてもいいんだ。 
それより穏やかに過ごせる家。 
今の家は立派だけど賃貸。 
僕がもし家を建てるとしたら究極に小さな家にする。 
そして、車庫に好きな車。 (ここは今でも一緒か。) 
だって小さいことには多くのメリットがある。 
何より身の丈に合ってる。 
穏やかに過ごすというと。 
最近鏝(こて)を持つことがすごく面白い。 
鏝と少しずつ話が出来るようになってきた。 (そう感じる) 
鏝もかわいいんだ。 
もちろん25万キロを超えたおんぼろのカローラバンも。 
厳しい時を一緒に乗り越えてきた。 
家もきっと一緒に過ごした時間だけかわいくなっていく。 
車がそうなように手足のように感じるサイズってのがある。 
あなたの家はどんなサイズですか? 
特に珪藻土をエコ・クィーンを塗った家は 
いろいろな記憶を含んでいくように感じる。 
もちろん無垢の板もそう。 
時間が刻まれていく。 
僕の腕にいつもはめられている腕時計もそう。 
もうすぐ9年。 
他の時計も2つ買ったけど気がつくといつもの時計ばかりはめている。 
一番気に入ったものと時間を過ごしていきたい。 こ
の時計はお金のないときに無理して買ったけど 
その思い出もある。 
今は手形は絶対受け取らない。 
現金の仕事ばかりだ。 
ただ、そのときは25歳。 
正直工務店さんにしてやられた。 
108万・・・円。(細かい金額は忘れた。) 
集金にいった。 
『半端を切ってください。』 
半端とか端数とか意味が分からん。 
だって600円のうどん定食を師匠が500円でいいから。 
そう言ってくれて毎日何とか生活していた。 
そんな僕には決して半端ではない。 
ただ、8万いくらか負けないと払わないという。 
支払いは待っている。 
仕方なく了承したら 
『50万円以上は半金半手ですから』 
半分は現金で半分は3ヶ月の約束手形。 
すべて現金のはずだった。 
監督とは確認済みだった。 
やられた。 
(そのときはそう思った。今思うと勉強になった。) 
ずいぶんと交渉して65万円の現金と35万円の手形をもらった。 
その思い出がこの腕時計になった。 
一緒にいろんな時を過ごしてきた。 
いろんな気持ちの僕といつもくっついている。 
かわいいやつナンよ。 
そんなことはどうでもいいか? 
そう。 
今ではいい思い出? 穏やかに生きたいよ。 
最近、12月にした仕事の集金が2件滞っていたことが・・・。 
発覚した。 
なんかさ。 
重い話じゃないんで時間のある人は読んでください。  
昨日、11時くらいに帰って今日は4時から起きてる。 
仕事面白くて。 
この話も面白くなっちゃったから もうちょっと書く。 
一件はリフォーム屋さん。 
『仕事が終わったらすぐ請求書下さい。  
   すぐにお支払いしますから。』 
そう言うのは危ないんだよな。 
ただね。 
紹介された業者さんだったから。 
お仕事させてもらいました。 
どんな縁であれお客さんと会えるしね。 
すごくお客さんもリフォーム屋さんも大喜び。 
バタバタの年末に無理してした仕事。 
でも、もうリフォーム屋さん連絡付かないの。
 一応、紹介してくださった女性に報告。 
きっと20代だろうその女性は 
『私が中に入れば良かったんですけど 
 金額と振込先を教えてください。 
 私が立て替えます。』 
びっくりしたなぁ。 
うれしいですし。 
何よりその人に感心。 
そんなにしっかりした人と知り合えたことがうれしい。 
もう一件は新築のお宅。 
仲のいい業者さんがその家を建てた。 
ただ、役所の検査で引っかかったらしい。 
建築基準法ってのがあって最近特に厳しい。 
それはもちろんアネハ問題以降特に。 
もちろん登記はすんでもうお客さんは住んでるんだけど。 
その件でまだお金もらえてないんだって。 
ここが問題。 
まずお客さんの問題。 
家ってすごくいろんなこと覚える。 
だから出来るだけもめちゃダメだ。
 気持ちのいい家にならないから。 
大切にいい思い出を刻んでいかないと。 
正直、もめた家ってその家の前を通ると思い出す。 
『ここは大変だったよねー。』 
なんて話したりする。 
繁盛するお店と暇なお店がある。 
それと一緒で何か分からん人の習慣みたいなもの。 
だから誰かが嫌なお店ってのは気がつくと他の人もそう思う。
みんなが好きなお店は初めての人も好きになる。 
そんなものナンよ。 
だから、気の合うところで楽しく家を建てて欲しい。 
それに。 
最近は家を建てるのに借りたお金で建てる。 
だから、いろんなことに気がつきにくい。 
職人ってそんなにお金に余裕のある人少ない。 
『だからもうちょっと何とか・・・。』 
なんてお客さんのつらそうな声を聴くとついつい無理しちゃう。 
無理したくなくてもほんとに生活かかってたり。 
ものには適正値段ってあるから。 
あんまり無理言わないでください。 
うちは無理言われても一緒です。 
私が思う本来の価値よりも安い金額で仕事をさせてもらっているはず。
それはお客さんが得をしたって思ってくれると 
僕も徳だから。(この徳は誤字ではありません) 
値段交渉をされても 
『みーんないっしょで行きましょう。』 
そう言っちゃう。 
きっと、毎回交渉してたらうちはとっくにつぶれてます。 
ついつい安くしちゃうから。 
だから背水の陣なの。 
そう。 
それと業者さんの話。 
お金ってのはあったら誰でも払う。 
きっとやくざやさんだってお金いっぱい持ってたら 
じゃんじゃん払っちゃうはず。
人は苦しいときにどう過ごすかが問題なんだな。 
そんなときにどうやって信用を得るか?
無いものは払えないから連絡しないってのはちょっとね。 
払えないときに連絡するってのが信用です。 
払えないときに払わないって言うんじゃなく。 
いくらか払うってのが信用です。 
ここからがすごい話。 
集金ってのはすることばかりがすべてではない。 
そう思う。 
集金しないってのもある。 
集金しないってことはお付き合いを続けないってこと。 
僕がどうしてこんな話を書くかって言うと 
家を建てるとき仕事をするとき。 
ちゃんと考えて欲しいから。 
これは現実にあった話ナンだけど 
知り合いに建てた家にいろいろな注文をつけて 
お金を払ってもらえなかった人がいる。
僕はその人のこと好きなんだけど。(ちょっと似てる気がする)
(正直、そんなに濃いつきあいじゃないけどすごい信用できる)
業を煮やしたその人は言った。
あっちを直し。こっちをこうやっていろいろ追加工事をした。
でも払ってくれなかった後の話。
『もうええ。払うんなら今日は今日払うて。
 払わん言うんなら持って帰るけん。』
でも、払ってくれなかったんだって。
で、次の日その人は本当に重機を持って行って・・・。
家を解体して持って帰っちゃった。
これは覚悟の問題なんだ。
その人にしてみれば自分のお金で家を作って家を壊した。
自分の家を建てたのと同じなんだ。
それを壊して持って帰っちゃったんだよ。
そう言う覚悟で仕事してるってことだ。
家を建てた人にとっては
必要だったから家を建てた。
でも家が無くなった。
でもそのあと誰が次の家建てる?
みんな嫌だよ。
実際そうなったらしい。
ごめん。
この話は本当は書いちゃいけないと思うんだ。
でも、僕らにとってはそれだけの重みのある仕事なんだ。
僕はそれはしたくない。
ほんとはしちゃいそうな正確だったりするかもしれないけど。
なんでしないかって?
僕らに出逢った人はみんなが幸せになって欲しいから。
ほんとに怒ってそんなことしちゃったら
施主さんも幸せになれない。
マジメにやってる工務店って。
一軒未収になっちゃうとほんとに潰れそうになる。
何かつらいんな。
仲間がいじめられてる気がして。
もちろん。
他の意味でもうちもつらいんだけど。
それより仲間のことを考えるとつらい。
みんなで幸せになれる家造りしようや。
そう穏やかに生きたい。

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コメント

穏やかに過ごす。
いつもせわしい仕事ばかりしてるんで難しいですね、
人に喜んでもらう仕事、羨ましかったんですが、
色々な問題あるみたいですね。
身の丈に合った生活せんといけんですね。
『穏やか』自分には無い要素です。

うちは、親からの教えで、家を建てるときは値切るな、支払いは気持ちよく払えと言われています。

大工さんが気持ちよく建てた家はいい家になるし、変に値切ったりしたら、大工さんが気持ちよく仕事が出来なくなるし、トラブルがあると家にケチがつくから、見た目はいい家でも、決していい家にならないと。

やっぱりそうですよね。
いつ、どこで建てれるかはわかりませんが、家を建てるときは、身の丈に合った家を建てるので、その時はお願いしますね。

ありがとうございます。
そうですね。
お仕事の依頼たくさん頂いてますけど
せわしい。忙しい。
(心の亡いじょうたいはいやですから)
なんてなってないかな。
最近はとても楽しく鏝を持ってます。
安心してください。
それと、後者の業者さんがこのブログをみて
急いで来てくれました。
そんなつもりじゃなかったんですけど
でも、その心がとてもありがたいです。
なんかね。
家を建てるってほんとに大切なこと。
お金って払える幸せもあると思うんです。
もちろんいただける幸せもありますけど。
本当はありがとうとお金が同じ意味を持たないと嫌でしょ。
お金を頂くってことはありがとうって思われてるってこと。
お金を払うってことはありがとうって思ってること。
やっぱり、ありがとうって思われるとうれしい。
ありがとうって言うとそれだけ幸せになれるという。
ありがとうって言われるとそれだけ幸せになれるという。
だから息子の名前は尊尊なんだな。
一兵さん。ご心配いただきありがとうございます。
安心してください。
問題が起こるのも勉強のうちですし
空間工房がどこよりも多いのは失敗の経験かもしれません。
失敗を克服してきたことが今の自信につながっています。
安心してください。
Anonymousさん。
私も同じことを感じます。
トラブルの起こる家は中にはいると何か冷たいんです。
それがケチが付くと言うことなのかもしれませんね。
もしかしてケチとケチは同じなんですか?ね。
私たちが施工するしないにかかわらず
皆さんにいい家に住んでもらいたいので
今回のことを書きました。
そのことを感じていただいてすごくうれしいです。
みんなで気持ちのいい家に住みましょう。

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